マンチェスター・シティ、FFP判決を高等法院へ!法廷闘争が長期化する可能性

TEAM TALK

シティ、プレミアリーグの判決に法廷闘争か

マンチェスター・シティが、財務規則違反を巡るプレミアリーグの仲裁判断を不服として、高等法院で争う可能性が浮上している。

スポーツ法を専門とする弁護士のダン・チャップマン氏がTEAMtalkに語ったところによると、シティが独立委員会の判断に対して高等法院への申し立てを行う可能性は十分にあるという。

プレミアリーグは火曜日、独立委員会がシティに対する財務規則違反の大部分について有罪と判断し、さらに調査への非協力についても違反を認定したと発表した。

また、プレミアリーグ側の文書では、シティが収益を約9億ポンド水増ししたとする内容も示されている。

シティの法務チームはパニックKCを中心に、10月2日の期限を前に控訴の準備を進めているとみられる。

高等法院で争うための「狭き門」

シティのフェラン・ソリアーノCEOは、クラブとして「勝訴するために利用可能なあらゆる法的手段を追求する」との姿勢を示している。

チャップマン氏は、この発言からシティが独立委員会の判断そのもの、あるいは最終的に科される処分について、高等法院で争う可能性があると指摘する。

プレミアリーグの規則では、この種の紛争は合意された仲裁手続きを利用することになっている。しかし、仲裁判断について裁判所で争うための例外的なルートも存在する。

その一つが「セクション68」に基づく申し立てだ。

これは、仲裁手続きに重大な不正があり、それによって当事者に実質的な不利益が生じたと主張するもの。ただし、そのハードルは非常に高い。

単なる手続き上のミスや、独立委員会が膨大な証拠を適切に理解していなかったという主張だけでは、申し立てを認めてもらうのは難しいとされる。

シティは2021年にも高等法院へ

シティは今回の問題ですでに高等法院に持ち込んだ前例がある。

2021年には、今回の手続きに関連する仲裁人の選任について、公平性に問題があったとして高等法院に申し立てたものの、訴えは退けられた。

ニューカッスルも同年、仲裁人の選任を巡って高等法院で争ったが、こちらも認められなかった。

一方、サッカー界ではセクション68に基づく申し立てが成功した例もある。

チャップマン氏が挙げたのは、フリートウッド・タウンとAFCフィルドの事例だ。フリートウッドは仲裁人が当事者に知らせることなくFAと規則の範囲や内容についてやり取りしていたことを問題視し、高等法院で仲裁判断を取り消すことに成功した。

ただし、このようなケースは極めて珍しいという。

独立委員会の判断が法廷闘争の壁に

今回のシティに対する独立委員会の判断は、詳細な審理を長期間にわたって行った末に下されたものだ。

公開された決定理由の一部では、いわゆる「架空契約」や、シティの収益を人為的に膨らませ、コストを削減するために利用されたとされる契約についても厳しい判断が示されている。

チャップマン氏は、今回の仲裁が長期間にわたって行われ、その間に双方が有力な法律家を多数起用していたこと、さらに独立委員会の判断内容を踏まえると、高等法院でシティの主張が認められる状況を想定するのは難しいとの見解を示した。

それでも、シティは判決を受け入れて終わる姿勢を見せていない。

ソリアーノCEOが「あらゆる法的手段」を追求すると明言していることから、今後はプレミアリーグ内の仲裁手続きだけでなく、司法の場まで舞台が移る可能性がある。

10月2日がシティにとって重要な期限に

現時点でシティが最優先するのは、独立委員会による判断に対する控訴である。10月2日に期限が迫っている。

その後、どのような処分が科されるのかも焦点となるが、シティがそれを受け入れず、さらなる法的手段に進む可能性も残されている。

今回の財務規則違反問題は、すでに長期化している。今後シティが高等法院への申し立てに踏み切れば、プレミアリーグ史上でも極めて大規模な法廷闘争へ発展する可能性がある。

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