BBC
マンチェスター・シティがプレミアリーグから財務規則違反の大半について有罪と判定された問題で、クラブ会長のカルドゥーン・アル・ムバラク氏が声明を発表した。シティは今後、判定に対して控訴する方針であり、クラブの潔白を証明する姿勢を改めて強調している。
シティ会長「自信と決意は変わらない」
シティは2023年2月、プレミアリーグから115件に及ぶ規則違反の疑いで告発された。スポンサー収入を実態以上に膨らませた疑惑や、財務規則を回避するための帳簿外の支払いなどが主な争点となっていた。
そして9月25日、115件の大半についてシティが規則違反をしていたと認定されたことが報じられた。これを受け、アル・ムバラク会長はクラブ公式サイトを通じてファンに向けた声明を発表した。
「プレミアリーグの手続きは、まだ長い道のりを残している。我々がクラブの潔白を証明するという自信と決意は、この問題が始まった時と同じくらい強い」
さらに同会長は、シティ側がなぜ自らの立場にこれほど強い確信を持っているのか、ファンに説明したいとしながらも、法的手続きの厳格な守秘義務によって現時点では詳細を明かせないと説明した。
控訴へ、処分はまだ決定せず
シティは今回の判定について控訴するとみられている。一方、現時点ではプレミアリーグから正式な処分は発表されていない。
今後想定される制裁には、勝ち点剥奪、プレミアリーグからの除名、巨額の罰金などが含まれる可能性がある。
また、今回の問題をめぐっては、プレミアリーグの複数クラブがシティに対する補償請求について法的助言を求めているという。
「9年間でライバルクラブにも損失」
元リバプールCEOで、アストン・ビラやチェルシーでも幹部を務めたクリスチャン・パースロー氏は、今回の判定がサッカー界全体を巻き込む事態に発展する可能性を指摘した。
パースロー氏はBBCラジオ4の番組で、シティが規則違反をしたと認定された9シーズンについて、その間に対戦した19クラブもさまざまな形で損失を受けた可能性があると主張した。
例えば、シティが存在しなければ5位だったクラブがチャンピオンズリーグ出場権を獲得していた可能性や、18位だったクラブが17位に浮上して降格を回避できていた可能性などを挙げた。
サッカー法の専門家ポール・ギルロイKC氏も、すでに4クラブが「シティに有罪判定が下された場合には補償を請求する権利を留保する」とする保護的な請求を提出していると明かしている。
長期化した裁定、シティ側も反発
今回の判定は、プレミアリーグが2023年2月にシティを告発してから1327日後に報じられた。また、独立委員会による審理が終了してからも22カ月が経過している。
プレミアリーグは今回の報道について正式な発表を行っておらず、コメントも控えている。
シティも有罪判定そのものについてはコメントを避け、「プレミアリーグの手続きは現在も継続しており、重要な部分が残されている」と声明を発表。8年間にわたって適正な手続きを尊重してきたと主張している。
一方、英国の文化相リサ・ナンディ氏は、プレミアリーグに対して問題を速やかに解決するよう求めた。
シティOBも「非常に厳しい処分」を予想
1998年から2003年までシティの会長を務めたデビッド・バーンスタイン氏は、有罪判定の報道を聞いて「本当にひどく残念に思う」とコメントした。
その一方で、仮に控訴後も115件の有罪判定が維持されれば、罰金だけでは十分ではなく、より重大な処分が必要になるとの見方も示している。
今回の問題の対象期間には、シティがプレミアリーグ3度、EFLカップ3度、FAカップ1度、コミュニティ・シールド1度を制した時期が含まれている。
また、問題となっている期間にはロベルト・マンチーニ氏、マヌエル・ペジェグリーニ氏、そしてペップ・グアルディオラ氏の最初の2年間が含まれる。グアルディオラ氏は昨季終了後、シティで10年間にわたる指揮を終えている。
ノエル・ギャラガーも「ショック」
シティの熱烈なファンとして知られるオアシスのノエル・ギャラガー氏も今回の報道に反応。「ショックを受けた」と明かした。
「クラブはこれまでずっと、これらの告発を断固として否定していると我々に伝えてきた。それだけに有罪とされたと知った時は少しショックだった」
そのうえで、ギャラガー氏は今回の問題について「ファンと選手にとって本当に悲しいことだ」と語っている。
管理人のひと言
115件の大半で有罪判定という報道は、マンチェスター・シティだけでなくプレミアリーグ全体に大きな影響を与える可能性があります。今後は控訴の行方と、最終的にどのような処分が下されるのかが最大の焦点になりそうです。



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